最近の日記(2021/02/16〜)

2021/02/16
 通話があり、楽しかった。

2021/02/17
 異常に寒い日だった。

2021/02/18
 雪が降っていた。都市部で雪が降っているのを見ると下手なドラマのセットみたいだなと思う。せめてもうちょっとうまく見えるようにやれよみたいな本物の雪。
 通話があった。さほど気が進まなかったが、思ったよりも人間らしい話ができて良かった。

2021/02/19
 クッキー缶というものはかわいいな。自分でクッキー缶作ってみようかな。焼き菓子はとにかくいっぱいあるほうが良く、自分で作るといっぱいあってほしいという気持ちが完全に解消されるのが良い。良いことしか起こらない。作るの楽しいし失敗しにくい、適当につくっても大体うまいものができるのでクッキー焼くのってかなり良いアクティビティだと思う。
 フリマアプリで「何かを始めようとして、あきらめた人」が出品したものを見るのが面白い。全部が夢のかけらですよねと思った。これを通じて何かになろうとしたけどなれなかった、みたいなものたちは見ごたえがある。
 部屋に電気ケトルが備えつけてあるビジネスホテルがあるけど、あれが信用できない。絶対に尿を沸かしたことあるやつがいるような気がする。そんなやつはいないのかもしれないがげんに今想像できてしまっているので実行したやつがいてもおかしくない。法に触れるわけではないのだし(チェックアウト前に少なくとも一回は洗うだろうから自分のターンまで新鮮な状態で回ってくることはないだろうし、洗ってなければホテルの人が捨てるだろう。いや安ホテルだとホテルの人が洗って再利用しちゃうのか? わからん。それだったら自分の番が来るまで一度も洗ってない方が自力で気づけるぶんマシなのかもしれない)。
 フリマアプリで電動ミキサーを見ていたが、排泄物を攪拌したことのあるやつが出品していたらいやだなと思ってしまった。まさかそんなやつはいないだろうと思うけど可能性はゼロではない。すべてがありうる世界だ。排泄物を攪拌なんて生やさしいものではなく、私の想像力ではその一端を思い描くことすら難しい世界が存在するのかもしれない。未解決事件の現場に置かれていたボールペンの一本なんかはその事件の一部始終を見ていたんだよな、と思う。ボールペンには目も脳もないので見ていたではないんだけど、同じ空間で同じ時間にさらされたものがその部屋まるごとぶん存在するってすごく変な感じがするなと思う。フリマアプリでときどきものを買ったり出品したりするけど、考えを触れさせるのもおぞましいような由来を持つものがペロッと垂れていても気づかずに買って使っちゃったりすることがあるんだろうしあるいはもう使っちゃってるのかもしれない。知らなくて助かった〜。

2021/02/20
 通話があった。カッパの写真を撮ったら送ってくれと頼んだ。

2021/02/21
 古典的な作品でも知らないやつがたくさんある。劇場版ドラえもんの見てないタイトルを見ようとしたんだけど、ある時期の劇場版ドラえもんを見ようとすると精神の一部に独特の反応が出るなと思った。端的に表現すると「つまらん、もうやだ、こんなもの見たくない」みたいな気持ち……。もっと昔の初期ドラえもんは作画が甘いというか野性味みたいなものがあって見応えがあるし、より最近のドラえもんになると今っぽいこなれたアニメーションの感じがあるんだけど、90年代前半ごろのドラえもんってテンプレートで描いたみたいなカッチリさがありませんか? 動きや表情が絶対にキャラクターの輪郭を超えてこない感じ。記憶にあるよりも全てのキャラクターが「それっぽい」ことしか言わないし……。と思っていたら自我が7歳に戻ってしまった。予定調和の作品には予定調和の作品の良さがあるのはもちろんなんだけど、サザエさんちびまる子ちゃんもコナンくんもこち亀も見ていると永遠にハムスターのカラカラを回しているみたいな気分になってしまうのでそういえば昔は嫌いだった。子供の頃って手の届く範囲の娯楽が少なくて週刊少年ジャンプの特定の号だけを100回くらい読んでいたり(雛森が死ぬ号とか)、そもそも「毎号買う」みたいな発想自体がなかったような気がする。かなりミニマムな範囲のことを世界のすべてだと思っていて、想像を超えてくるおもしろさのフィクションなんてこの世には存在しないのだ、みたいな絶望感というか信じられなさがそういえばたしかにあったな、思い出してかなり懐かしい気持ちになった。「この世に面白いことなんてもう何にも残っていないんだ」的な気分。

2021/02/23
 久々の人と通話があった。嬉しい。
 文鳥といえばビーズのブランコだよなあ、と思いビーズのブランコを購入して取り付けたら、文鳥との関係が悪化した。ハムスターはアホちゃん(かわいい)なので渡したものはだいたい食べるし新しいおもちゃも警戒しないんだけど、文鳥は見慣れないものを怖がる。ブランコも怖かったらしく、一度かごから出すとかごに戻りたがらないようになった。かごには怖いものがいると覚えたようだった。文鳥にとっての世界の半分を心安らげない場所にしてしまった……。すまん。取り外したけどかごにスッと戻らないくせは残った。後退してるじゃん。かごに戻りたくないとき、文鳥はかしこいので首の後ろにとまる。私の手が届かない位置を理解している。本当にかしこい。

2021/02/24
 前回がいつだったか思い出せないくらい久々に長い文章を打ったら、なんと、腰が痛くなった。姿勢が崩れまくっているせい。悲しい。それよりもっとショックだったのはこんなふうに腰が痛くなるまで集中した記憶が全然ないってこと。机と椅子変えてからこれが初。すごいな。人間いくらでも無気力になれる。
 二年前に欲しかった掃除機のことを思い出したら、さすがに二年前なので型落ちになっていて安く購入できた。これからは掃除機のある生活ということになります。嬉しい。早く届かないかなあ。ゴミを吸いまくりたい。