2024/01/28
想像を絶する粗忽さによってコーヒーサーバーを割ってしまった。悲しい。すぐに新しいのを買わなければコーヒーがいれられない……と思ったところで500mlの軽量カップが目に入った。これでいいじゃん。割れないし。
今年の冬は寒くなかった。年末に地元に帰った時、路面にはまったく雪がなくて、一度も雪かきをしなかった。実家の畑の片隅に一本だけ柿の木が生えている。そのまま食べられるような甘い柿ではないが、かといって渋柿というほど渋くもない、なんのとりえもない柿の実で、大した世話もしていないのに毎年たわわに実る。それが今年はひとつも実をつけなかったらしい。原因は定かではないが、夏頃に、まだ青い柿の実がいくつもいくつも落ちていたということだ。「柿が生らなくて残念だ」と家族が言った。「食べられるようなものじゃないでしょう」と返した。柿が好きな者はこの家には誰もいない。昨年の春先に亡くなった祖父が、時々食べていたようだが、本当に甘くもなんともない野菜みたいな味の柿なのだ。「うん、食べない。あれは美味しくない。でも、鳥が来て柿を食べてるところを見たかった」。それはそうだった。見られないとなると急になんだか惜しかった。
柿。何で見たんだったか忘れたけど、水木しげるが忙しすぎた時期に庭の柿の木を数秒眺めるくらいしか娯楽がなかった、というエピソードが好きだった。何かを数秒眺めるくらいしか自分の時間がないってレベルの忙しさもすごいし、どんなに忙しすぎても、一瞬視線を逃した先に何か任意のものが見えるくらいのことを、自由というか、余暇として掠めとってこれる人間のタフさというか、したたかなところがすごくて…。独居房に入れられていたけど格子の外に星が見えたからがんばれたみたいな話じゃないですか。そんなの…。逆に人間ってなにのときがんばれないんだろう。がんばれないときがありすぎて思い浮かばない。
精神が重すぎる。こんなんを、52回繰り返しているうちに一年が終わるんか。そんなあ…って気がする。
売野機子のハートビートを読んだ。まんががうますぎる。恐るべきことに今の今まで売野磯子だと思っていた。
2024/01/29
月曜。起き抜けに水飲んでから昼までずっと胃が痛い。なんか空気も飲んじゃったのかなと思ったけどそんなわけある?
こんなコンディションで楽しく現場行けるのか甚だ不安。と思っていたが通話で少しよくなってよかった。
2024/01/30
偉い人のいる打ち合わせで一瞬寝てしまったりして自分が怖い。色川武大。バレてへんやろ数秒だしと思っていたが全然バレている。
ハイラルにいる時間増やそうかなと思って発注していたティアキンが届いた。敵じゃないと思って近づいたものが敵で驚いた。敵に見つかって布団の中で全身ビクッとしているとき自分が素直すぎて少し面白い。そのへんの広場を走り回っただけで小一時間経っている。
2024/01/31
子供の頃の記憶。長靴を買ってもらったのが嬉しくて晴れた日に履いていって、濡れないことを確かめたくて傾斜のある側溝に足を突っ込んだら、水の勢いでツルッと滑って履き口からザーッと水が入ってめちゃくちゃ濡れた。濡れないとか寒くないって別に得しているわけじゃないのになんであんなに嬉しいのか。
昨日より若干元気でよかった。カレーで自分の力を確かめたいと思ってCoCo壱へ行く。早めに退勤する。本屋で立ち読みをする。皿を買う。医者へ行く。ブライアンイーノの最初のアルバムを聞く。
2024/02/01
二月。早すぎ。打ち合わせなどをしていた。部署の人が体調不良で休んでいる。かわりになんやかんやをやる。大盛りできるよって書いていない飯屋で大盛りできますか?って聞くことにためらいがなくなってきている。公園でタコの遊具を見る時間がある。できんこともないがやりたくないことをして背中がビチョビチョになる。胴体にしか汗をかかない。飲みに行く。人の優しさ。
2024/02/02
スローペースでやっていた。大盛りのものを食べた。大盛りをやめるべきだ私は。
奇妙礼太郎。くじらがいい。しかしなんだこの名前は。
キャップをかぶっているときの心強さはなんなんだろう。ネスなのかも。