最近(2023/02/12)

2023/02/04

資格試験の勉強をしている。おれは試験勉強が好き。相応の時間を突っ込むと景品が出てくるガチャのような感じがする。何年経とうが環境が変わろうが人間そんなに変わらない、成長もしない、ただ年数分の年取ってるだけ、が本当のところだと思うけどそれだとあんまりにも味気なさすぎる、救いようがなさすぎる、ような気がするのであれから今が何年経ったかの目印にこういうものがあると少しだけ慰めになる。やってる間ずっと面白かったらそりゃそれが一番いいんだろうけど退屈で集中できない場面もあるのでそれじゃあと思い、映画やドラマや本やマンガやTwitterを生活の中からぎりぎりまで取り除いて、余暇の時間を砂漠の風景に近づけ、試験のテキストを相対的に面白いものにしたらどうだろうと思いしばらくそれでやっていたが、昨日久々にだらだらインターネットをして人の描いた絵などを見ていたら、ああこれはいいものだなあ……という衝動を肉声に出さないためにちょっと下を向いて目をつむってグッと胸のところに力を入れるポーズを久しぶりに取っている自分に気がついて、自分でやっておいてこの方法良いとは全然思っていなかったけど感受性のショック療法としてはいい線行ってるのかもしれない。

スーツのポケットがパンッパンで、携帯2個とか重ねて突っ込んだりしちゃうからポケットがその形に擦り切れてくる。なんとかならんのかと思いながらずっとポケットに全部突っ込んでいる。小さいバッグみたいなもんに入れたりしたこともあったけど、パッと外出するときに持って行くのを忘れる。

2023/02/05
メルカリ、出すのが億劫だが、出したとて一秒で売れるわけじゃなし。

2023/02/09

急いでゴム印を押したら一部がグニャッと不鮮明になり、思わずクァーーッ……と喉の奥で唸ったら経理の人がパッとこっちを見た。「すいません今声に出ました」と謝ると「そういう声出さないタイプだと思ってたから、親近感」と言っており、少し照れた、もう1年半くらいは一緒に働いている人だった。

2023/02/06
寝る時に掛けている毛布を一枚減らしたら微妙に寒くて納得のいかない睡眠だった。完全な状態で目覚めることができないと、質を量で埋め合わせようと二度寝してしまう。

自室を見回して、細々した用途の家具家電類、布団乾燥機や加湿器やコードレス掃除機やなんやかんや、を見ているとバカバカしいような情けないような気分になってくる。刑務所ってもっとスッキリしてるだろうなと思って(?)

マンションの前にあった噴水のような、昔のスーパーの豆腐売り場のような、チョロチョロ水が流れるところ、ハトが水浴びしまくるせいか廃止され、プラスチックの芝生がみっちり敷き詰められていた。

自惚れるの“うぬ”ってラオウの言う“うぬ”と同じ?もしかして……。

木のスプーンが熱くならないので好きで、使っていたが、使っているうちに洗剤の味が染み込んでいく気がする。

人の家で夕飯をご馳走になり、出されたハイボールが正直多かったが、飲み残したまま帰るのは失礼だなと思い、残りの4分の1ほどをキューッと飲み干したら、それで思いの外酔って、帰り道も酔っていて、いい気分になるというよりは息が切れやすくなって集中力がなくなって眠たくて家に帰ってやろうとしていたことが全然できなくて、酔うって全然いいことないねえ!!だった。こんなことならアイスティーとか飲みたいねえ!!だった。酒に向いていない人間。
唯一いいことがあるとすれば、退勤時点でかなり疲弊しているが、酔うと一時的に元気になったような気がする点。
元気というか、風呂入った後みたいな。回復していないけど一旦少しだけリセットされた感じ。でもそれなら風呂でいいな。風呂は、リセットされた感じのみならず「風呂に入った」という特典も得られるので、後から風呂に入る必要がなくなり、お得。

2023/02/07
こんなボロカスの服を着ていてはダメだなあという気持ちも一応あった。いま、量販店でスーツのカスタムオーダーができるというので、もうこんなのでいいんだよ一生と思い、店舗で採寸してもらい、注文は自分でWEBからするよう言われ、はいはい〜とメモを貰って帰ってきたが、手続きしようとしたら、裾上げのサイズが間違っていた。股下66センチのスラックスを69センチに補正することになっていた。みんな誰しも間違いはあるよね……と思うがもう一回行くのが面倒すぎてつらい。

かむくらが好きすぎて、社の近くにかむくら新店舗がオープンしている!と興奮しかけたが、いざその場所に、商業施設の中の入り組んだ部分に行ってみたら、何もなかった。何かの勘違いだったらしい。

2023/02/08
フィクションで元気を注入することが年々減っているな。
業者のおじさんと話している時が一番リラックスしている。
西尾維新を通らなかった。何となく乗り切れなくて読まなかった気がする。通ればよかったな。疎外感。
「アサリかなんかの貝ダシのラーメンでしたっけ?」と、でしたっけ?調ではあるもののまあまあ自信を持って言ったところ、「”鶏と鰹節”って書いてあんで」と一秒で間違いを指摘された、以前ここで確かに貝ダシラーメンの看板を見たと思うんだけど。

2023/02/10
木のスプーンに納得いかないので適当に買い換えたが、それでものを食べてみたら形が全然ダメだった。先端が流線型すぎて口の中に突撃するような格好になり、気が散る。普通のスプーンの形でいいのに。スプーンって結構味というか食べ心地に影響あると思うけど購入して何か食べてみるまでどんな感じか分からん。むかし雑貨屋かどこかで雑に買った赤ちゃん用のメラミンスプーンを妙に気に入ってしまい10年くらい使い続けていたりする。

寝不足じゃないけどそれでも何の予定もない休日の前は好きなだけ寝られるので楽しみだ。寝るぞ〜と思いながら布団に入っている。

清掃の人が、次亜塩素酸のことを「ジア」と呼んでいて、プロっぽかった。
マグネットスイッチという単語を、全く知らないものだなと思いながら聞いていたが、あとから調べたら電磁開閉器のことだった。それならそうと言ってくれ〜とでもあるし、その場で自力で気づけよでもある。

からあげに心が支配されている。かむくらのからあげを毎日食べたい。カリカリしていてスナック菓子みたいな趣きがあるわりにあっさりしているあの味……。

2023/02/11
もう職場を去った人に、あれどうやってたのか聞きたいな、どっかで会うことがあったら聞こうかな、と思うことがあるけど、死はそういうことができないな。たぶん、寿司酢を作ろうとする時とかに、いつものあの配合って何だっけな、確認してみようかな、あっもう聞けないんだった……みたいな思い出し方をすると思う。要素から辿って思い出した時は死のことが二の次になって忘れているというか。

隣の部屋に幼児がいて、よく泣いてるのが聞こえてくるが、単身者向けの物件で幼児を育てることのすごさがある。この隣って一間しかないはずだが。

ライスペーパーで巻いたベトナムの揚げ春巻きを食べたい。手の込んだもの作って食べると楽しいが、全部お腹に消えてキッチンも片付け終えたときの 無 がきついときがある。それを無だと思ってしまうあたりが、本当に心から料理や食卓を愛している人との差のような気がする。
「おいしいものがすき」みたいな一文を見ると、おいしいものはみんな好きだろ、あたりめえのことわざわざ言うんじゃねえや、こんちきしょうめ、みたいに一瞬思う。

勝男のからあげ、テイクアウトできて便利だし悪くはないんだけど、ものすごい油を含んでいてあんまりカラッと乾燥していないというか、汁気が多い、かむくらのことを思い出してしまう。間男に抱かれながら本命のことを考える人みたいになる。

ウェルベックのことを、新進気鋭のBL作家が描く一冊で完結の短編みたいに思っているかもしれない。

たまたま家の側で元恋人のような人物とすれ違い、なんか見覚えある服装・恋人を連れている・視界の端であからさまに顔を背けている・ということがわかり、興味のないふりで通り過ぎたが、嫌な気分はしばらく残った。別れた恋人と友達になったことがほぼない。

精神の不調を得てしばし休んでいる人と飲んだが、回復までどうするべきかの自分なりのプロセスを確立していて、自己判断も的を射ていて立派だった。責任を感じすぎる性格なので気の毒だったが本格的な鬱に陥る前で良かった。自分に元気を注入したいときに見るフィクションの話などをした。根本のところで暴力的な描写が苦手で、道徳観のしっかりした子供向けホビーアニメを観るらしい。まっすぐに頑張っているキャラクターの姿を見ていると孫を見守る祖父母のような気持ちになれるとのこと。私はとにかく格闘ものを見て強いやつの姿に元気をもらう、根本のところで暴力が好きなのかもしれない、社会のほうがフェイクで痛みこそがリアルだと思う、というような話をしたら笑っていた。
憂鬱な予定を控えて灰色の気持ちになるのが許せない、人間いついかなる時でも自由を感じることができるはずなのに……納得いかねえ……裁判の直前とかでもカレー食ったらうまい状態でありたい、仕事中でも日差しが暖かいことを余すことなく感じたい、感じられないならそれはおれのせいではなく本来自由であるべきおれの心をそこまで侵食しているこの環境が悪いだろ、狂ってる、そういう風潮なので渋々働いてはいるが本来的に人間こうではないはずだろと思う、今から好きな国行きの航空券買って明日の朝にでも乗り込むことができる、やらんが、でもその権利はある、(いろんな人がやりたくないなあと思いながらやっている仕事に支えられてその自由が成り立っているのであんま突っ込んで考えると崩壊するが)本当にやりたきゃその自由は法で保証されている、自由の中に片足突っ込んでいる気分を覚えたまま生きていきたい、みたいな話をした。酔っていた。